コンポジットテクノでは、クオリティのために、
シャフトのカーボンを1本ずつ、熟練の職人が手で巻いています。
ラケット工場というと、量産体制で次々と自動的にラケットが生産されていく様子を思い浮かべる方も多いと思われます。
しかし、コンポジットテクノのラケットづくりは、シャフトを1本ずつていねいに、ほとんどの工程を手作業で生み出しています。
それは、手でシャトルを打つときの感覚を大事にするラケットの微妙な品質について、
材料から製品になるまでの工程のすべてを管理し、間違いなく最高のシャフトに仕上げるために必要だからこその作業です。
そこには、カーボン素材を自在に組み合わせて、弾性率、強度、バランス、フィーリングなどの要素を、
求められるレべル以上に仕上げていくノウハウが詰まっています。
-
01.カーボンプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状のもの)は常温でも硬化が始まるため、冷蔵室・冷凍庫に保管されています。
-
02.さまざまな繊維方向のカーボンプリプレグを、仕様に基づいて圧着します。
-
03.その圧着されたプリプレグを芯棒に巻付けます。この巻付けは、カーボンシートが撥ねないように専用の機械で行ないます。
-
04.繊維方向が0°のカーボンに関してはその上に、カーボン繊維が直線に配されたシートを手で、撚れないように丁寧に巻付けます。
-
05.次にその最外層に4軸組布を巻付け、捻じれに強くします。
-
06.その外側をポリプロピレンのフィルムで覆い、シャフトの形状に整えます。
-
07.高熱でカーボンを硬化させ、芯棒を抜きます。
-
08.数回に分けて1/100ミリ単位で研磨して、シャフトとして完成させます。
-
09.最終製品となった後、特性を十分に活かせているか、完成したラケットの状態でも、シャフトの剛性を振動計でチェックします。